トルメック社の歴史

独自の歩み

1970年代、トルグニー・ジャンソンは、自身が作った革新的な研磨機の売り先を開拓しようと奮闘していました。しかしスウェーデンでは興味を持ってくれる仕入れ業者がなく、その為Tormekは早くから海外の市場に目を向けました。このようにTormekはグローバルブランドへの歩みを始めました。

アイデアの閃き

その数年前、トルグニーは機械設計のエンジニアで、また趣味として木工に熱中していましたが、自分の工具を研磨する良い方法が見つからず不満を抱えていました。切れ味の良い刃を長持ちさせる、水冷式砥石の新しいタイプはないだろうか、と。そしてトルグニーは自分で作ることを思いつきました。最初は自分のために作りましたが、他に 何台か作ってみると、すぐに友人たちに売れました。

一号機

一号機は電動ドリルで起動しました。チャック内のシャフトは、電動ドリルに繋がっている独創的なデザインのホルダーによって支えられ、電動ドリルはほんの数秒で回転砥石に接続することが出来ました。回転砥石に必要な低い回転数に合わせるため、ゴム製の車輪を使って電動ドリルの高い回転数を低く下げました。この画期的なアイデアのおかげでシャフトが滑ることがなくなり、作業者が使いやすく信頼できるデザインとなりました。そして特許申請が承認されたのです!この瞬間、趣味のレベルだったプロジェクトは、木工に関わる全ての人が簡単に自分で研磨できるようにする-という使命をもった会社になったのです。

                出発

1973年、彼はTormek AB(Torgny’s Mekaniskaの略)を設立し、この研磨機を生産し、市場に出しました。1975年には他の北欧の国に、1976年にはドイツや他のヨーロッパ諸国に輸出を開始しました。そして1981年、最初の電源内蔵型のモデルが、以前のドリル動力のモデルと同様に信頼できるデザインとして導入されました。

システムの始まり

ユニバーサルサポートの最初の型は1984年に開発され、それがトルメックシステムの始まりになりました。シンプルなデザインながら、多くの革新的な発明がそうであるように、単純な中に独創性がありました。その当時、全ての研磨機は昔ながらの平らなツールレストが付いていました。今日、トルメックのデザインは、世界中の冷水研磨機のメーカーに採用されています。

新たなスタンダードに

それ以来、トルメックは成長を続け、一連の製品をユニークで完全な研磨システムに作り上げました。アメリカに最初に紹介された時、 “Tormek-全くの新種“という見出しとともに、最高評価を獲得しました。

 

 

更なる進化

初心者の方でも簡単に効果的に研げるようにするために、トルメックは研究を続けてきました。初期の天然砂砥石は、低速の水冷式研磨機向けに特別に開発されたガラス質の酸化アルミニウム製の砥石に変更されています。今日では製品の品揃えは市場で一番になり、あらゆる種類の刃物に対応できる完璧な研ぎを提供出来るようになりました。革新の精神と、研磨をより簡単にそして効率的にしたいという情熱は、今なおトルメックのビジネスの核となっています。